本記事では、試薬管理システム導入する際の比較ポイントや、おすすめの試薬管理システムを紹介します。
試薬管理システムは、薬品の「在庫」「使用状況」「保管場所」「使用期限」などを一元管理するための専用ソフトウェアです。 人の記憶やエクセルに頼った管理方法と比べ、情報共有や集計・報告が効率的に行えるため、大学の研究室や企業の研究開発部門での利用が進んでいます。 また、化学物質管理に関する法規制の厳格化に伴い、研究環境の安全性とコンプライアンスを向上させる目的として導入されるケースも増えています。
試薬管理システムによっては、在庫管理だけでなく期限管理、法令対応など、さまざまな機能を提供しています。 自分たちの研究室にとって「必要な機能」が何かを明確にし、優先順位をつけて選定することが重要です。 以下のような機能が考えられます。
機能が豊富でも運用負荷が高いシステムの場合、現場で使われなくなってしまう可能性があります。 そのため、システムを導入した際に以下のそれぞれの工程でどれくらいの負荷がかかるかを確認することが重要です。
小規模な研究室にとっては、すべての薬品について上記の作業をすべて厳密に管理するというのは現実的ではない場合が多いです。 例えば、毒物劇物や高価な試薬など、特に管理が必要な薬品に絞って厳密に管理し、 それ以外の薬品については大まかな管理にとどめるといった運用も考えられます。 柔軟な運用が難しいシステムの場合、すべての薬品の納品時にバーコードを貼り付けるという作業が必須であったり、使用の度に必ず電子天秤での計量を行わないといけなかったりして、 現場の負担が大きくなってしまいます。
また、運用負荷を考えるうえで、使いやすさも重要なポイントです。 現場の研究者にとってストレスなく使えるか、以下のポイントを確認することが重要です。
使いやすさの観点は実際に使ってみないとわからないことが多いですので、本格導入前にトライアル利用ができるシステムであると安心です。
運用負荷・使いやすさとも関連しますが、特にスマホ対応は重要なポイントです。 スマホに対応していないシステムの場合、共有パソコンとバーコードリーダーを用いて運用していくことが多いですが、以下のような問題が発生する可能性があります。
メンバー全員がスマホを持っている場合には、スマホ対応しているシステムを選ぶことで、上記のような問題を解決できます。
試薬管理システムを導入する際には、価格も重要な判断材料になるかと思います。 課金体系は大きく分けて、「買い切り型」か「サブスクリプション型」があります。 ユーザー数や薬品の数、拠点数によって価格が変動することもあります。 電子天秤やバーコードリーダーなどの機器がセットになっている場合には、その追加費用も必要になることがあります。 また、システムによっては初期費用がかかる場合もあります。
以下は実際の価格例です。
課金体系: サブスクリプション
初期費用: 10万円
価格: 月額1万円〜
備考: 製品数に応じて価格変動
課金体系: サブスクリプション
初期費用: 要問い合わせ
価格: 月額9万円
備考: 無償トライアル有り。価格変動無し。
課金体系: 買い切り
初期費用: 要問い合わせ
価格: 100万円〜
備考: 拠点数により価格変動