TBS(トリス緩衝生理食塩水)の作り方と計算ツール

TBS(トリス緩衝生理食塩水)とは

TBS(Tris-Buffered Saline、トリス緩衝生理食塩水)は、Tris(トリスヒドロキシメチルアミノメタン)と塩化ナトリウム(NaCl)を主成分とし、塩酸(HCl)で pH を調整した緩衝液です。中性付近に緩衝能を持ち、生体と近い塩濃度を示します。

ウェスタンブロッティング、免疫染色、ELISA など、抗体を用いる実験で広く使用されます。

基本データ

有効 pH 範囲

7.2〜9.0

pKa(25℃)

8.06

構成成分

Tris・塩化ナトリウム

計算ツール

調製方法

Tris
0 g

+

塩化ナトリウム(NaCl)
0 g

+

1 mol/L 塩酸
0 mL

+

純水
適量

(全量を 1000 mL に調整)

調製手順

  • Tris 0 g、塩化ナトリウム(NaCl)0 g をそれぞれ量り取る。
  • 800 mL(調製量より少なめ)の純水に溶解する。
  • 1 mol/L 塩酸0 mL を加え、pH メーターで確認しながら目標 pH 7.6 付近に調整する。
  • 使用温度(25℃)で pH を確認し、必要に応じて微調整する。Tris は温度依存性が大きいため、実際の使用温度での確認が重要。
  • 純水を加えて全量を 1000 mL に合わせる。
  • 必要に応じてオートクレーブ滅菌(121℃、20 分)またはフィルター滅菌(0.22 µm)を行う。

調製時の注意点

  • 10x ストック液を調製し、使用時に純水で 10 倍希釈する方法が広く用いられています。10x ストックは室温で長期保存可能です。
  • Tris の pKa は温度依存性が大きいため(約-0.028/℃)、実際の使用温度で pH を確認・調整してください。
  • TBS-T として使用する場合は、Tween 20 を 0.1%(v/v)になるよう添加してください。

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