PBS(リン酸緩衝生理食塩水)の作り方と計算ツール

PBS(リン酸緩衝生理食塩水)とは

PBS(Phosphate-Buffered Saline、リン酸緩衝生理食塩水)は、リン酸塩で pH を安定させた生理食塩水で、生体と近い pH・浸透圧を持つ等張緩衝液です。pH 7.4 付近に緩衝能を持ち、哺乳類の体液と近い浸透圧を示すため、細胞へのダメージを最小限に抑えることができます。

細胞培養時の洗浄、免疫染色、ウェスタンブロッティング、ELISA など幅広い生物学実験で使用されます。

基本データ

pH

7.4

浸透圧

約 300 mOsm/kg

構成成分

塩化ナトリウム・リン酸塩

計算ツール

調製方法

塩化ナトリウム(NaCl)
0 g

+

塩化カリウム(KCl)
0 g

+

リン酸水素二ナトリウム(無水)(Na₂HPO₄)
0 g

+

リン酸二水素カリウム(KH₂PO₄)
0 g

+

純水
適量

(全量を 1000 mL に調整)

調製手順

  • 塩化ナトリウム(NaCl)0 g、塩化カリウム(KCl)0 g、リン酸水素二ナトリウム(無水)(Na₂HPO₄) 0 g、リン酸二水素カリウム(KH₂PO₄) 0 g をそれぞれ量り取る。
  • 800 mL(調製量より少なめ)の純水に溶解する。
  • pH メーターで pH を確認し、必要に応じて塩酸(HCl)または水酸化ナトリウム(NaOH)で pH 7.4 に調整する。
  • 純水を加えて全量を 1000 mL に合わせる。
  • 必要に応じてオートクレーブ滅菌(121℃、20 分)またはフィルター滅菌(0.22 µm)を行う。

調製時の注意点

  • 10x ストック液を調製し、使用時に純水で 10 倍希釈する方法も広く用いられています。10x ストックは長期保存に適しています。
  • 本処方には Ca²⁺・Mg²⁺ を含みません。Ca²⁺・Mg²⁺ が必要な場合は、CaCl₂・MgCl₂ を追加した処方を使用してください。
  • 室温で保存可能です。沈殿が生じた場合は再溶解してから使用してください。

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